トレンドワード調査を行ったことがある人にとって、グーグルトレンド(Google Trends)の存在を知らない人はいないでしょう(…ですよね?)。

しかし多くのコンテンツサイトは、この素晴らしいツールを完全に理解した上で使いこなせていないように思います。あなたは自信をもってこのグーグルトレンド(Google Trends)ツールを使いこなせていると言えますか?

しかし、自信が無い方でもご安心ください!ここで紹介するグーグルトレンド(Google Trends)の使い方を意識するだけで、これまで以上にトレンドワード調査が効率よくなることでしょう

弊社もここにまとめた、トレンドワードを見極める考え方をベースに、トレンドワード解析ツールを開発。実用化に成功していますので間違いありません

ここでは、トレンドワード検索にグーグルトレンド(Google Trends)を使用する際のポイントを7つにまとめました。具体的なポイントを実際の写真※(※文中の管理画面は、比較検証を広い視野で行うために英語の管理画面・対象国アメリカにて紹介しています)と共にお伝えします。

読み終えた後、出遅れることなくトレンドワードによるSEOコンテンツを仕掛けることが可能になるでしょう。

Googleトレンドデータとその仕組みについて知っておくべきこと

この記事を書き始めたきっかけは、インターネット上でGoogleトレンドのデータに疑問を感じたからです。

そのきっかけは、トレンドカーブでした。

トレンドカーブとは、 Google Keyword Planner(GKP)ツールに表示されている、時間の経過とともに推移するクエリの検索ボリュームを表現したもの、だと多くの人が考えているかもしれません。

しかし私は、その推移が一致しないことに気づきました

例えば、GoogleトレンドとGKPツールでキーワード「花(flowers)」のトレンドグラフを見てみましょう。

※ちなみに、Googleアドワーズ広告に一定の広告額を費やしていない限り、GKPでこのようなグラフは表示されません。

見ていただくとおわかりのようにどちらも非常に似ていますが、同一ではありません

GKPは絶対的な検索ボリュームデータを表示しますが、Googleトレンドは検索クエリの相対的な人気を示します。Google Trendsヘルプセンターの説明は次のとおりです。

トレンドは検索データを独自に調整することで、キーワード毎の比較を容易にします。各データは相対的な人気を比較するために、エリアや時間といった様々な項目からなる結果です。

言い換えると、相対的な人気とは、様々な項目を加味したクエリの検索ボリュームの比率ということになります(※またトレンドは、短時間で同じ人物からの繰り返し検索を排除しています)。

ではここで、過去12ヶ月(米国)のクエリ「Facebook」のGoogleトレンドグラフを見てみましょう。

Google Trendsがどのように時間をかけてこのようなグラフを作成するのかを実証するために、ここでは別のデータによる比較検証を実施してみました。(※以下に使用する数字は決して正確ではありません。今回、仕組みを実証するための仮定とお考え下さい。)

 仮定1:米国における全Google検索の月間総数は約100億回

 仮定2:キーワード「Facebook」におけるクエリの月間検索ボリュームは米国で83万人

このシミュレーションのために作成した表は次のとおりです。

Google Trendsのようにグラフを作成するには、次の手順を実行する必要があります。

 1、検索の合計数に対して、クエリの検索ボリュームを比較し、相対的な人気を計算します。(写真『1』
 2、最大値が100になるように、これらの値を比例してスケーリングします。(写真『2』
 3、グラフに点を置く。

今回の例では、2つの重要な結果を提供しています。

 1、検索用語の人気度は、クエリの検索ボリュームが変更されたときに変化します(2017年5月 – 2017年6月参照)。
 2、クエリの検索ボリュームが一定であっても、検索の総数が変更された場合は検索用語の人気は変化します(上記の例では2017年6月から2017年7月参照)。

つまり、Googleトレンドで使用されている『人気』のバロメーターが、クエリの検索ボリュームと必ずしも相関関係にあるとは限らないことがわかりました。

たとえば、「スターウォーズ(star wars)」というキーワードで比較すると、GoogleトレンドとAhrefs(エイチレフス)の「キーワードエクスプローラー」において、同じグラフの波長(2015年12月)が表示されます。

これは、キーワードエクスプローラが検索ボリュームの傾向を示していて、Googleトレンドは(上記のように)「人気」傾向を示しているにもかかわらずです。

では、ここからがこの記事の本題です。

オンラインマーケティング活動、特にキーワード調査でGoogleトレンドをどのように使うべきかを説明しましょう。

1.季節的な傾向を特定し、コンテンツを作成(および促進)する

おそらく、キーワードの検索ボリュームは季節性の影響を受けていることには皆さんお気づきでしょう。

たとえば、米国のキーワード「傘(umbrella)」のGoogleトレンドデータを見てみましょう。

この結果は、オーストラリアでも同じ傾向にあります。

クエリ「傘」は6月に米国で最も人気があり、オーストラリアではピークが12月に落ちることがわかります。つまり、これらの国々で雨期が始まる月の推移であり、人々の感心の推移と比例していると言えるでしょう。

そのため、ビジネスが季節に依存する場合は、Googleトレンドの関連する検索クエリを分析して、そのピークとボトムを素早く見積もることができます。

このデータを使用するには、次の2つの方法があります。

1、ピークに一致する関連コンテンツを作成する

たとえば、オーストラリアに住んで傘を販売する場合、「ウェットシーズンの準備ガイド」をまとめて12月に公開することができます。結局のところ、これはあなたの潜在的な顧客がそのような情報を探している可能性が最も高い時期です。

2、ピーク前に既存の関連するページを最適化する

「ウェットシーズンの準備ガイド」、または傘を販売しているeコマースページが既にあるとしましょう。
ピークが発生する数ヶ月前(つまり、オーストラリアにいる場合は12月の2~3ヶ月前)に、そのようなページの最適化の優先順位付けを開始することは非常に意味があります。
たとえば、10月にリンク構築キャンペーンを開始することができますし、これにより検索期間のピーク時にランキングが少しずつ向上します。

2. データにおける人気の波長の仕組みを細部にチェックして、話題性だけの人気キーワードを回避する

あなたが次に書く、コンテンツサイトに適したトピックを見つけるまでは、Googleトレンドでそのトピックチェックが完了するまで書いてはいけません

落ちていくトピックのコンテンツを作成する時間が勿体ないからです。

たとえば、Ahrefs(エイチレフス)のキーワードエクスプローラーによれば、「fidget spinner(フィジェットスピナー)」(流行りましたね!)という用語は、毎月の平均検索ボリュームが900K+です。

それに対して、同じジャンルの遊具である「yoyo(ヨーヨー)」という言葉は、平均して月あたり47Kの検索に過ぎません。

これらのキーワードにおいて、いずれのキーワードも難易度(KD)が似ていることを考えると、「fidget spinner」という言葉に関するコンテンツを作成する方がはるかに意味がある、そう結論付けるかもしれませんね。

しかし、Googleトレンドでその波長の詳細を確認してみましょう。

2017年5月に「fidget spinner」の人気が大幅に上昇したことがわかります。しかしそれ以降は、世間の関心が大規模に下がりました。今はほとんど何もありません

一方、「yoyo」への関心は安定しています。(比較ページ詳細)

実際、あなたがこれまで生きてきた経験を振り返ってみても、「ヨーヨー」が「フィジェットスピナー」よりも人気があることがわかります。

この結論はつまり、「フィジェットスピナー」をSEOコンテンツのキーワードとしてチョイスするのならば、「ヨーヨー」をチョイスするべきである、という事になります。

※しかし、これはあくまでSEOコンテンツサイトの場合です。逆に今話題のトピック(Googleトレンド急上昇ワード等)に特化したコンテンツサイトにおいては積極的に「フィジェットスピナー」で展開していくべきです。

ただしその際は、じっくりと選択している暇はありません。極端な例を挙げるならば、

「フィジェットスピナー」に関するコンテンツを作成し、すぐさまそのコンテンツから「フィジェットスピナー」の販売サイトへとリンク付けしたサイトを2017年5月1日に構築する、ぐらいのスピード感が必要なのです。

このような「フィジェットスピナー」のようなトレンドワードに関しては次の項目で説明しましょう。

3.コンテンツに関連するトレンド検索を活用

トレンド検索を使用すると、過去24時間で人気が大幅に上昇した検索クエリを見つけることができます

しかし、この機能をしっかりと理解していますか?ここでは、あなたが有名人についてのブログを運営しているとしましょう。2018年3月4日のトレンド検索を確認してみます。

どうやら「Oscars(オスカー)」がトレンドになっているようですね!

しかし、この話題がトレンドであるという事実を3月4日に知る事は、あなたにとってすでに遅すぎる、とお思いではありませんか?もうオスカーが始まっている時点で、今からコンテンツを作成するなんて!

実は、必ずしもそうとは限りません

3月2日~3月9日の8日間にわたって、「オスカー」というフレーズの検索トレンドグラフがあります。

これを見ると、3月4日にGoogle Trendsで話題が急上昇していた日が実際にはピークではなかったことがわかります。その翌日、3月5日がピークでした

きっとオスカーを見て、翌日にオスカーについて語り合う人たちが様々な受賞者の声や作品を調べたのでしょう。そして3月6日、急激に下降します。

したがって、3月4日のオスカー当日にコンテンツを作成するのは一見手遅れのようにも思えますが、実はピークは翌日の3月5日にあり、まだ(小さくそして難しいですが)付け入るスキがあることがわかります

しかし、これはキーワードによってその傾向が変わります

Googleトレンドでは、そのキーワードのピーク時に注目のトピックとして強調表示することがあります

たとえば、「母の日」というキーワード

これは「母の日」当日の3月11日までトレンド検索にはなりませんでしたが、実際はその数日前から検索クエリの数値自体は上がってきていました。これがGoogleトレンドの強調表示です。

そして3月11日、母の日が終了した翌日にはもう世間の興味はすぐに落ちていきます。オスカーの時のような余韻は一切ありません。

つまり、キーワードによっては(今回の場合の比較でいうと「母の日」)、あらかじめ関連のコンテンツを準備していない限り手遅れになってしまう可能性があります

この動きは、毎年変わりません。たとえば、2017年の母の日は3月23日に落ちていますね。これは2017年は3月23日が母の日だったから、です。

この履歴データを見ることで、傾向のあるトピックへの関心が上昇するか下落するかを予測できます。これらを踏まえて、次の項目に移りましょう。

4. Googleトレンドデータを使用してコンテンツカレンダーを計画する

「Oscars(オスカー)」という用語のGoogleトレンドデータを年単位で詳しく見てみましょう。

過去5年間にわたって見ると、毎年3月初めのほぼ同じ時期にピークが現れることがわかります。

これは、オスカーが毎年3月に開催されるためです。

つまり、あなたが有名人のゴシップについてのウェブサイトを運営しているなら、あなたはコンテンツカレンダーにこのサイクルをメモするべきなのです。そうすることで、毎年3月にこのトピックに関するコンテンツを作成することができます。

ではこのグラフはどうでしょうか?少しわかりにくい動きをするグラフと言えますね。

確認する限り、1か月におよそ1回ピークの発生を確認できます。これはどのような検索ワードが推測できますか?

答えは、「満月(full moon)」です。

しかし、この満月を説明するためにコンテンツカレンダーを調整するにはどうすればよいでしょうか?毎月、満月についての新しい投稿を公表する、というのもどこかで話題のネタが枯渇しそうですよね。

この場合に有効な手段として、1つの投稿を作成し毎月新しい情報へと更新する、という方法があります。これはSpace.comが毎月行っている、「満月カレンダー」で実際に行っています。

これならば、毎月いくつかの事実と数字を更新するだけです。大きな労力を要しませんが、コンテンツを毎月最新に保つことが出来ますね。

ちなみに、オスカー以外に私が個人的に毎年楽しみにしているのはこれです。Googleトレンドのデータで「怖い服装(Scary clothes)」をチェックしてください。

毎年10月頃、検索人気が急上昇していますね。

そう、ハロウィンです!個人的にはハロウィン関連のコンテンツはまだまだ付け入るスキがあるように感じています(2018年6月時点)。

5.「関連クエリ」から新しいキーワード候補を見つけ、更に競合他社も調べる

Googleトレンドでは、ユーザーがあなたの関連サービスを探し出す際に検索したクエリも表示できます

たとえば、「スニーカー」を検索するユーザーは、「Nike」と「Adidas」を検索する傾向がある、ということがわかるのです

これは、より多くのキーワード(つまり、あなたがまだ考えていないキーワード)を見つける素晴らしい機会を提供するだけでなく、潜在的な顧客のニーズと「検索の無限の可能性」をよりよく理解するのにも役立ちます

しかしそれだけではなく、関連する検索キーワードの、更に関連するキーワードを見つけることでより踏み込んだ解析が可能になります。

例えば、ここに「ナイキ スニーカー」の関連検索ワードがあります。

しかし、ここで終わってはいけません。

Googleトレンドで提案されたクエリを更に、Ahrefs(エイチレフス)のキーワードエクスプローラで解析対象キーワードとして使用することもできます。これにより、さらに多くのキーワード候補が得られます。

そこで、検索ボリュームとキーワード難易度(KD)の検索フィルタを適用して、実際に有効と思われるキーワードを見つけることができます

※ちなみに弊社はAhrefs(エイチレフス)ではなく、Moz(モズ)との連携で独自のキーワード解析ツールを開発しています。

違った視点での展開:関連するクエリを使用して競合他社を見つけ、「あなたと競合相手」のテーマでコンテンツを作成する

多くの人々はおそらく、あなたのブランドやビジネスをGoogleで見つけようとしています。しかし、それらの多くはあなたの競合他社も含めて比較や検証をしている、とお考えになった事はございますか?

そんな競合他社を見つける方法は次のとおりです。Googleトレンドにブランド名を入力し、関連するクエリを確認します。

ここに、SEOサービスを展開している”Ahrefs(エイチレフス)”というサービスの関連クエリがあります。

どうやら世間の人々は、Ahrefs(エイチレフス)の競合他社として3つのサービスを思い描いているようですね。これらの人々は、Ahrefs(エイチレフス)にとっておそらく求めているサービスの潜在的な顧客と言えます。

つまり、求めているキーワードテーマにあなたのサービス(この場合、Ahrefsのサービス)示すことによって、他のサービスを比較検討している人々にも積極的に介入できる可能性があるという事です。

これは、「Ahrefs vs. Moz」といったタイプの比較投稿コンテンツ等を作成することで可能です。

6.あなたの製品やサービスをエリアや条件で絞り込んでアピールする

Googleトレンドを使用すると、検索クエリが最も人気のある地域(国、都市、地域、など)を確認できます

つまりここから、基本的な疑問ならクリアする事が可能と言えます。たとえば、「あなたの製品やサービスは、どのエリアで一番必要ですか?」といった具合に。

ここでは、米国においてスペースヒーター(内部温度を保ち、結露の発生を防ぐ装置)がどこで広く求められているのか見てみましょう。

かなり明白に、北部の州のようですね。では、都市ごとの内訳はどうでしょう?Google Trendsはこれも当然確認できます。

さて、問題はこのデータをどのように使用するのか?という事です。ここにはいくつかのアイデアがあります。

1、これらの地域を広告配信でターゲット設定する

Google AdWordsで米国全体を対象としてお金を無駄にしてはいけません。Googleアドワーズならば、潜在的な顧客が住んでいる都市または小地域に絞り込んで広告を掲載する事が可能です。

2、これら特定分野の人々を具体的にターゲットとした有用なコンテンツを作成する

たとえば「シアトルに住んでいる方に限定の情報!この冬、暖房費を節約する方法をまとめました。」といった感じですね。

 

Googleトレンドでは、特定の検索クエリの関心度が、複数の場所でどのように異なるかを比較することもできます。検索ボックスの右側にある[more]をクリックし、関連するフィルタを適用します。

下のスクリーンショットでは、Googleトレンドの「人気」における具体的な例を確認できます。ここでは米国と英国の「Star Wars(スターウォーズ)」クエリを比較します。

「Star Wars(スターウォーズ)」クエリの検索量は、英国より米国のほうが多いです。しかしグラフの推移はほぼ同じです。つまり、スターウォーズはどちらの地域でも同様に人気がある、と言えますね。

違った視点での展開:この戦略を使用して、ローカルSEOの仕組みを明らかにする

あなたが全米を股に掛ける会計士であると想像してみてください。

そこで、あなたのサービスが最も必要とされる場所を調べることが出来ます。それは非常に簡単です。Google Trendsで「会計士」を検索し、州別にフィルタリングしてから内訳をチェックします。

あなたのサービスが最も必要とされる場所(この場合マイアミ)を知ったので、このデータを使ってあなたの活動する地域に対して行うSEO施策に、優先順位を付けることができます

たとえば、マイアミまたはゲインズビルの住民に対してターゲティングされたリンク先ページを作成する、といった施策を自信をもって進めることが出来るのです。

7. YouTubeで人々の興味を分析して、動画のSEO戦略を洗練させる

GoogleはYouTubeを所有していますが、特定の検索クエリの人気が両方の検索エンジンで同じであるとは限りません

これを説明するため、2008年以降の「HTMLチュートリアル」のGoogleトレンドWeb検索データを示します。

Googleでの需要は減ってきてはいますが、それでも近年は比較的安定していることがわかります。では、YouTubeのトレンドグラフではどうでしょうか。

興味深いことに、YouTubeでは右肩上がりに人気が高まっていることがわかります(2017年9月に一時的に下降していますが)。動画のYouTubeにおいては、HTMLチュートリアルのニーズに応えようとしている人が増えているようです。

したがって、この用語のランク付けを試みるYouTube動画を作成する価値は、あるといえますね。

まとめ

Google Trendsは、コンテンツマーケティング担当者やSEO向けに特別に作られたものではありません。しかし上手く使いこなすことで、キーワードの研究には非常に便利なツールと言えます。

ここでは、トレンドワードによるコンテンツを仕掛けるにあたって、大きく2つの考え方がある事を学びました。

一定のサイクルで訪れるトレンドワードと、一過性のトピックトレンドワードですね。

どちらも属性は違いますが、非常に解析しがいのある考え方であり、この記事で紹介した考え方をもって取り組むことで明確な方向性のもとにコンテンツ展開できることでしょう。